関東甲信や東海、九州南部の梅雨明けが発表された。例年より早い梅雨明けは、農作物やダムの貯水量に影響を及ぼす可能性がある。
「こんなに早く梅雨が明けるなんて……。これからが不安だ」
長野県川上村でレタスを栽培する伊藤竹一さん(77)はため息をついた。
レタスの生育速度は夜間の気温に左右されやすい。通常は50日ほどで出荷するが、6月から日が照り続ければ、夜になっても気温が下がらず42~45日ほどで育ちきってしまうという。「収穫が追いつかなくなる可能性がある。すぐ収穫できなければ傷んでしまい、出荷もできない」。今後、収穫のための人繰りなどを家族と話し合うという。
千葉大学大学院園芸学研究院の松岡延浩教授(農業気象学)によると、早く梅雨が明けたことで、夏に収穫を迎えるレタスやキャベツ、ナスの出荷量に影響が出る恐れがあるという。
「価格上昇は避けられない」
「屋外でとれる野菜の価格上…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル